「スーパーニッカはまずい」という評判を聞いたことがある方、いませんか?
せっかく購入したのに期待外れだった…と感じてしまうのは残念ですよね。
実は多くの場合、飲み方が合っていないだけかもしれません。
このウイスキーは香りと味のギャップが特徴的で、飲み方次第で印象が劇的に変わるんです!
特に水割りやハイボールにすると、フルーティーな風味が引き立ち、初心者でも楽しめる一杯に変身します。
当記事を読めば、スーパーニッカの魅力を最大限に引き出す方法と、「まずい」という評判の真相を知ることができますよ!
- スーパーニッカが「まずい」と感じる理由と、それを美味しく飲むためのベストな方法
- ハイボールで楽しむコツと、最適な炭酸水の選び方
- スーパーニッカの香りと味の特徴を理解し、期待値のギャップを解消する方法
- 他のニッカウイスキー(ハイニッカ、レアオールド)との違いを知り、自分の好みに合った一本を選べる
- 歴史的背景と竹鶴政孝の想いを知ることで、味わいの深さをより楽しめるようになる
スーパーニッカはまずいという評判の真相

スーパーニッカの基本情報と定価
スーパーニッカは、1962年に誕生したニッカウヰスキーが製造する国産ブレンデッドウイスキーです。
現在はアサヒビールが販売しています。
このウイスキーの最大の特徴は、独特の形をしたボトルです。
このデザインは、ウイスキーの創業者である竹鶴政孝氏の「ウイスキーが熟成するまでには何年もかかる。
大きくなった娘を嫁にやるのと同じだから、立派な衣装を着せてやりたい」という思いから生まれました。
発売当初は、クリスタルガラスの手作りボトルを使用し、当時の価格は1本3,000円。
これは当時の大卒初任給約15,000円と比べるとかなり高額で、現在の価格に換算すると約4万円に相当したそうです。
現在のスーパーニッカは、容量によって価格が異なります。
主なラインナップと定価は以下の通りです:
- 700ml:2,000円台後半~3,000円台前半
- 500ml:2,000円台前半
- 50ml(ミニボトル):1,000円前後
原材料には、「新樽熟成の宮城峡モルト」「熟成感のある余市のライトピートモルト」そして「蜂蜜のような甘さをもつカフェグレーン」がブレンドされています。
アルコール度数は43%で、ほどよい強さがあります。
ただし、現在のスーパーニッカは海外の原酒も一部使用しているため、日本洋酒酒造組合が定める「ジャパニーズウイスキーの定義」には当てはまりません。
正確には「国産ブレンデッドウイスキー」または「ワールドブレンデッドウイスキー」に分類されます。
スーパーニッカは、竹鶴政孝が亡き妻リタへの愛と感謝を込めて作った逸話で知られています。
彼の思いは「愛の深さが、味わいの深さになっていく」というキャッチコピーにも表現されていて、単なるお酒を超えた物語を持つウイスキーなのです。
スーパーニッカは街のお酒屋さんやスーパー、ネット通販などで簡単に手に入るようになり、以前の「幻のウイスキー」という立場から、多くの人が楽しめる国産ウイスキーへと変わりました。
スーパーニッカの歴史と製造元
スーパーニッカは1962年10月に誕生しました。
この銘柄は、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝氏の深い思いが込められた製品です。
竹鶴政孝は、「日本で本物のウイスキーを作りたい」という夢を追いかけてスコットランドに渡りました。
そこで出会ったのが、後に妻となるリタでした。
リタは竹鶴のことを「マッサン」と呼んで親しみ、彼の夢を共に追う道を選びました。
1961年、竹鶴はリタを亡くします。
彼はその悲しみを乗り越え、リタへの愛と感謝を形にしようと決意しました。
息子の竹鶴威(たけし)と共に余市蒸留所の研究室に籠もり、最愛の妻への追悼の気持ちを込めて新しいウイスキーの開発に取り組んだのです。
当時は粗悪な偽物ウイスキーが出回っていた時代でしたが、竹鶴は妥協せず本物のウイスキー作りにこだわりました。
発売当初の生産量は年間わずか1,000本程度で、「幻のウイスキー」と呼ばれるほど希少な存在でした。
- 1962年:スーパーニッカ発売
- 1980年代:量産体制が整い、継続的に販売開始
- 2015年:初号スーパーニッカ復刻版が数量限定で発売
ボトルのデザインにも竹鶴のこだわりが表れています。
彼は「ウイスキーが熟成するまでには何年もかかる。
大きくなった娘を嫁にやるのと同じだから、立派な衣装を着せてやりたい」と語り、独特の形をしたボトルを採用しました。
発売当初は、各務クリスタル(カガミクリスタル)の職人が一つ一つ手作りで製作していました。
それだけにコストがかかり、当時の他のウイスキーが300円台で売られていた時代に、スーパーニッカは3,000円という高額で販売されていたのです。
現在のスーパーニッカは、ニッカウヰスキーが製造し、アサヒビールが販売しています。
その原酒構成は時代と共に変化しており、現在は余市蒸留所と宮城峡蒸留所のモルト原酒、そして宮城峡蒸留所で造られるカフェグレーンをブレンドして作られています。
ただし、現在のスーパーニッカには海外産の原酒も一部使用されているため、日本洋酒酒造組合が定める「ジャパニーズウイスキー」の定義には当てはまらない点には注意が必要です。
スーパーニッカは50年以上の長い歴史を持ち、今も多くの人に愛されています。
それは単なる製品ではなく、創業者の愛と情熱、そして日本のウイスキー文化の歴史そのものを映し出す鏡とも言えるでしょう。

スーパーニッカの味わいと評価
スーパーニッカの香りは、とにかく甘さが特徴です。
公式サイトのテイスティングノートによると、華やかな香りとやわらかなピート、バニラやチョコレートを思わせるウッディで甘い樽熟成香が感じられるとされています。
鼻に近づけると、はちみつのような甘い香りがまず広がります。
そこにかすかな花の香りが混ざり、デザートのようなおいしそうな香りを感じられるでしょう。
ニッカの公式HPには「余市蒸留所原酒のピートの香り」と書かれていますが、実際には煙くささはほとんど感じられません。
味わいについては、香りで感じる甘さとは対照的に、ビターチョコのような苦みが中心になっています。
口に含んで少し時間が経つと、香りでは感じなかったピートの風味が結構強く現れ、口の中に煙くささが広がるという変化も楽しめます。
また、口に含むとリンゴのような酸味のある風味も感じられ、余韻までしっかりと続きます。
アルコールの辛みもほとんどなく、初心者でも飲みやすい仕上がりとなっているのが特徴です。
- 香り:甘い香り、花の香り、バニラやチョコレートを思わせる香り
- 味:ビターチョコのような苦み、スモーキーな風味、リンゴのような酸味
- 余韻:ビターチョコの苦みとリンゴの風味が長く続く
実際の評価を見てみると、口コミサイトではスーパーニッカに対する評価は概ね高評価です。
特に「コスパが良い」という声が多く見られます。
2,000円台でこの完成度の高さは、国産ウイスキーの中でもトップクラスと言われています。
一方で、物足りなさを感じる声もあります。
「アルコール感が強い」「クセがなさすぎる」といった意見もあり、好みが分かれる部分もあるようです。
飲み方については、ストレート、ロック、ハイボール、水割りのどれでも美味しく楽しめる懐の深さが魅力です。
特に水割りやハイボールにすると、アルコールの刺激が抑えられ、フルーティーな風味がより引き立つという評価が多いです。
スーパーニッカは、複雑な味わいというよりも、シンプルに完成度の高いウイスキーと言えるでしょう。
「下手な12年ものよりもよっぽど飲みやすい」という声もあり、バランタイン12年、ジョニーウォーカーブラックラベル、シーバスリーガル12年などの世界的ベストセラーウイスキーと比べても遜色ないという評価を得ています。
決して複雑ではないけれど、甘さと苦みのバランスが絶妙で、アルコールの辛みも少なく、飲みやすさを重視した人にはぴったりのウイスキーと言えるでしょう。
香り | 味わい | 余韻 | |
---|---|---|---|
特徴 | 甘い香り 花の香り バニラの香り | ビターチョコの苦み スモーキーさ リンゴの風味 | ビターチョコの苦み リンゴの風味 長く続く |
強さ | 中程度 | やや強め | 程よい強さ |
アルコール感 | ほとんどなし | 控えめ | ほとんどなし |
ピート感 | ほとんど感じない | 口に含んで時間が経つと現れる | 軽く残る |
スーパーニッカの見分け方
スーパーニッカを見分けるときに最も特徴的なのは、そのボトルの形です。
アラジンの魔法のランプを連想させるような独特のくびれた形状は、他のウイスキーでは見られないデザインとなっています。
このボトルデザインは、竹鶴政孝氏が「ウイスキーが熟成するまでには何年もかかる。
大きくなった娘を嫁にやるのと同じだから、立派な衣装を着せてやりたい」という思いから生まれました。
発売から60年以上経った今も、この特徴的な形は変わっていません。
ラベルにも注目してみましょう。
スーパーニッカのラベルには、ベージュ、赤、金の色使いが特徴的です。
華美にならないよう調和の取れたやわらかな色合いになっており、「ニッカエンブレム」と「SINCE 1962」の表記があります。
スーパーニッカには、時代によっていくつかの種類があります。
見分け方を知っておくと、どの時代のスーパーニッカなのかが分かるでしょう。
- 現行ボトル:700ml、500ml、50ml(ミニボトル)の3サイズ
- 初号スーパーニッカ復刻版:2015年に数量限定で発売
- 従価特級ボトル:70年代後半~80年代のもので肩ラベルが特徴
昔のスーパーニッカには肩ラベルが付いていました。
これは70年代後半から80年代のものによく見られる特徴です。
現行のボトルには肩ラベルはありませんが、復刻版を望む声は多く、ファンの間では「肩ラベルは再現して欲しかった」という意見もあるほどです。
色の見分け方も重要です。
スーパーニッカの液体の色は薄めの琥珀色をしています。
これは宮城峡モルトと余市モルトのブレンドによるもので、濃すぎず薄すぎない、バランスの取れた色合いが特徴です。
また、スーパーニッカには以下のようなバリエーションもありました:
- スーパーニッカ角びん やわらかブレンド(1994年~1998年)- 格子模様の入った透明な角型ボトル
- スーパーニッカ クリア(1999年~2003年)- クリアでスムーズな味わいが特徴
- スーパーニッカ 15年(現在は終売)- 上位ボトルとして販売されていた銘柄
これらは現在では見つけにくくなっていますが、オークションサイトなどで見かけることもあります。
スーパーニッカを見分けるときは、独特のボトル形状、ラベルのデザイン、肩ラベルの有無、そして中身の色合いに注目すると良いでしょう。
これらの特徴を知っておけば、スーパーニッカを他のウイスキーと簡単に区別できるはずです。

ハイニッカとスーパーニッカの違い
ニッカウヰスキーが製造する「ハイニッカ」と「スーパーニッカ」は、同じメーカーの製品ですが、誕生した背景や味わい、価格帯などに違いがあります。
まず誕生した背景を見てみましょう。
スーパーニッカは1962年に竹鶴政孝が亡き妻リタへの愛と感謝を込めて作ったプレミアムウイスキーです。
一方、ハイニッカは1964年に「おいしいウイスキーを多くの人に届けたい」という思いから誕生しました。
ネーミングにも違いがあります。
スーパーニッカの「スーパー」は最高級という意味を持ちます。
一方、ハイニッカの「ハイ」はオーディオ用語の「HI-FI」から取られており、高品質のものをカジュアルに提供するという意味があるんです。
価格にも大きな差があります。
スーパーニッカは700mlで2,000円台後半~3,000円台前半で販売されていますが、ハイニッカは720mlで1,000円台と、より手頃な価格で提供されています。
- スーパーニッカ:プレミアム路線、アルコール度数43%
- ハイニッカ:カジュアル路線、アルコール度数37~40%
- 両方とも宮城峡モルトと余市モルトを使用
味わいにも特徴的な違いがあります。
スーパーニッカは華やかな香りとやわらかなピート、バニラやチョコレートを思わせる樽熟成香が特徴で、余韻も長く続きます。
それに対してハイニッカはリンゴやバニラのフルーティーな甘みとコクがあり、すっきりとした後味が特徴です。
ボトルのデザインも全く異なります。
スーパーニッカは独特のくびれた形状で、「アラジンの魔法のランプ」のような特徴的なデザイン。
一方、ハイニッカは一般的な四角いボトルで、シンプルなデザインとなっています。
この2つのウイスキーは、同じニッカウヰスキーの製品でありながら、ターゲット層や価格帯が異なります。
スーパーニッカがやや高級志向なのに対し、ハイニッカはよりカジュアルで日常的に楽しめるウイスキーとして位置づけられているのです。
どちらも日本のウイスキー文化を支える重要な銘柄であり、好みやシーンに合わせて選ぶことができます。
贈り物や特別な日にはスーパーニッカ、日常の晩酌にはハイニッカというように使い分けるのも良いでしょう。
スーパーニッカがまずいと言われる理由と対処法

スーパーニッカの最適な飲み方
スーパーニッカは様々な飲み方で楽しむことができるウイスキーです。
その特徴的な味わいをより引き立てるために、いくつかのおすすめの飲み方を紹介しましょう。
ストレートで飲むと、スーパーニッカの本来の味わいをダイレクトに感じることができます。
グラスに注いだとき、まず甘い香りが鼻に抜け、バニラやチョコレートを思わせる香りが楽しめるでしょう。
口に含むとビターチョコのような苦みが中心となり、やがてリンゴのような風味が広がります。
アルコールの刺激はそれほど強くないため、ウイスキー初心者でも比較的飲みやすいと言われています。
水割りにすると、スーパーニッカのまろやかさが一層引き立ちます。
加水によって風味が崩れにくく、むしろ甘い香りや風味が強調されるのが特徴です。
特に和食と合わせる場合は、水割りがおすすめです。
ウイスキーと水の比率は1:2程度が一般的ですが、好みに合わせて調整してみましょう。
ニッカウイスキーが公式に推奨している飲み方に「ウイスキーフロート」があります。
これはグラスに氷を入れ、その上からウイスキーを静かに注ぎ、さらに水を静かに注ぐ方法です。
ウイスキーと水が層になって注がれ、見た目も美しく、飲むにつれて味わいが変化する楽しみがあります。
- ストレート:本来の味わいをダイレクトに楽しめる
- ロック:まろやかな口当たりになり、リンゴの風味が際立つ
- 水割り:甘みやフルーティさが引き立ち、食事と合わせやすい
- ハイボール:すっきりとした爽快感があり、食事と一緒に楽しめる
- ウイスキーフロート:一杯で複数の飲み方を楽しめる特別な方法
ロックで飲む場合は、氷によってアルコールの刺激が抑えられ、よりまろやかな口当たりになります。
ロックでの飲み方では、スーパーニッカのリンゴのような風味が特に引き立ちます。
また、氷が溶けるにつれて少しずつ味わいが変化していく楽しみもあります。
ハイボールにすると、炭酸の爽快感とともに、スーパーニッカの甘みとリンゴのような風味が心地よく広がります。
ハイボールは特に食中酒として人気があり、さまざまな料理と相性が良いです。
ウィルキンソンなどの細かい炭酸水を使うと、スーパーニッカの優しい味わいが引き立ちます。
どの飲み方も、スーパーニッカの特徴を引き出せる方法です。
初めてスーパーニッカを飲む方は、まずストレートで味わい、次に少しずつ水や氷、炭酸水を加えて、自分好みの飲み方を見つけるのが良いでしょう。
スーパーニッカは懐の深いウイスキーなので、様々な飲み方で楽しむことができます。
あなたの好みやその日の気分に合わせて、飲み方を変えてみてください。

スーパーニッカをハイボールで楽しむ方法
ハイボールにするとスーパーニッカの良さが一層引き立ちます。
スーパーニッカが持つフルーティーな風味と炭酸の爽快感が見事に調和して、食事との相性も抜群です。
まずは基本的なハイボールの作り方から見ていきましょう。
背の高いグラスに氷をたっぷり入れ、スーパーニッカを30〜45ml(1〜1.5杯)注ぎます。
そこに炭酸水を静かに注ぎ入れ、軽くかき混ぜれば完成です。
この時、強くかき混ぜず、そっと混ぜるのがポイント。
炭酸の気泡が飛びすぎないように気をつけましょう。
炭酸水の選び方も重要です。
スーパーニッカは繊細な甘みと香りが特徴なので、細かい気泡の強炭酸水を選ぶと風味が引き立ちます。
ウィルキンソンやサントリー南アルプスの天然水スパークリングなどがおすすめです。
安い強炭酸水だと、スーパーニッカの優しい味わいが炭酸に負けてしまうこともあるようです。
- 氷はたっぷりと入れる(表面積が大きくなり冷たさをキープ)
- ウイスキー:炭酸水の比率は1:3〜1:4が基本
- 細かい気泡の強炭酸水を使用する
ハイボールにするとスーパーニッカのどんな特徴が引き立つのでしょうか。
実際に飲んだ人の感想によると、炭酸の刺激が加わることで、口に含んだ瞬間に少し酸味のあるフルーティーさが広がります。
香りは弱くなりますが、ほんのりとした甘い香りを感じられるでしょう。
特にレーズンのような香りが際立つという声もあり、炭酸の刺激と共に甘みが広がり、最後にビターな余韻が残る複雑な味わいを楽しめます。
スーパーニッカの特徴であるリンゴのような風味も炭酸と相まって爽やかに感じられます。
スーパーニッカのハイボールは食事との相性も抜群です。
和食はもちろん、中華料理や洋食など、様々な料理と合わせて楽しめます。
特に油っこい料理と一緒に飲むと、スーパーニッカのビターな余韻が油を切り、さっぱりとした後味になります。
アレンジ方法も試してみましょう。
レモンやライムなどの柑橘系の果物を少し加えると、よりさわやかな風味になります。
ミントの葉を添えたり、少量のはちみつを加えたりするのもおすすめです。
スーパーニッカのハチミツのような甘みが一層引き立ちます。
スーパーニッカをハイボールで楽しむことで、ストレートとは違った魅力を発見できるでしょう。
炭酸の爽快感と共に、スーパーニッカの繊細な味わいを楽しんでみてください。
材料 | 分量 | ポイント | |
---|---|---|---|
基本のハイボール | スーパーニッカ 炭酸水 氷 | 30〜45ml 120〜180ml たっぷり | 静かに注ぎ、軽く混ぜる |
おすすめ炭酸水 | ウィルキンソン サントリー南アルプス | – – | 細かい気泡の強炭酸 |
アレンジ | レモン/ライム ミント はちみつ | 輪切り1枚 2〜3枚 小さじ1/2 | さわやかさアップ 香りのアクセント 甘みが引き立つ |
相性のよい料理 | 和食 中華料理 洋食 | – – – | 特に油っこい料理と好相性 |
スーパーニッカとレアオールドの比較
スーパーニッカとニッカのレアオールドは、同じニッカウヰスキーが製造する国産ブレンデッドウイスキーですが、それぞれに特徴があります。
両者を飲み比べると、風味や価格、向いている飲み方などの違いが分かるでしょう。
製造背景を見ると、スーパーニッカは1962年に竹鶴政孝が亡き妻リタへの愛と感謝を込めて造られました。
一方、レアオールドはスーパーニッカよりも前の1940年代から販売されている、ニッカの歴史ある定番ブレンデッドウイスキーです。
価格帯には差があります。
スーパーニッカは700mlで2,000円台後半~3,000円台前半ですが、レアオールドは700mlで1,500円台~2,000円前後と、レアオールドの方がやや安価です。
風味の違いも顕著です。
スーパーニッカは甘い香りとやわらかなピート香が特徴で、ビターチョコのような苦みとリンゴの風味があります。
一方、レアオールドはより力強くスモーキーな傾向があり、黒胡椒のようなスパイシーさと樽由来の風味が特徴的です。
- スーパーニッカ:甘い香り、ビターチョコ風味、リンゴの風味、アルコール度数43%
- レアオールド:スモーキー、スパイシー、樽の風味、アルコール度数37%
- どちらもニッカモルト(余市・宮城峡)とカフェグレーンを使用
ボトルデザインも全く異なります。
スーパーニッカは独特のくびれたアラジンのランプのような形状ですが、レアオールドは四角い一般的なボトル形状です。
スーパーニッカのボトルは見た目にも美しく、贈り物としても人気があります。
飲み方の相性も少し違います。
スーパーニッカは水割りやロック、ハイボールなど様々な飲み方に向いていますが、特に水割りとの相性が抜群です。
一方、レアオールドはそのスモーキーさとスパイシーさから、ハイボールにするとより爽快に楽しめます。
実際に飲み比べた人の意見では、スーパーニッカの方がより甘く繊細な味わいで、レアオールドはより力強くパンチのある味わいという評価が多いようです。
どちらか一方が優れているというわけではなく、その日の気分や好みに合わせて選ぶのがベストです。
甘めでフルーティな風味が好きならスーパーニッカ、スモーキーでスパイシーな風味が好きならレアオールドがおすすめです。
また、価格を重視するならレアオールドの方がコストパフォーマンスは高いと言えますが、特別な日や贈り物にはスーパーニッカの方が見た目も含めて喜ばれるでしょう。
どちらも日本を代表するウイスキーメーカー・ニッカが造る素晴らしいウイスキーなので、両方を揃えて飲み比べてみるのも楽しいでしょう。
スーパーニッカ | レアオールド | |
---|---|---|
価格帯(700ml) | 2,000円台後半~ 3,000円台前半 | 1,500円台~ 2,000円前後 |
アルコール度数 | 43% | 37% |
香り | 甘い香り 花の香り バニラの香り | スモーキー スパイシー 樽の風味 |
味わい | ビターチョコ風味 リンゴの風味 まろやか | 黒胡椒のようなスパイシーさ 力強い風味 コク深い |
ボトルデザイン | くびれた独特の形状 (アラジンのランプ風) | 一般的な四角いボトル |
相性の良い飲み方 | 水割り ロック ハイボール | ハイボール ストレート ロック |

スーパーニッカ角瓶の特徴
スーパーニッカといえば、多くの人が独特のくびれたボトルを思い浮かべますが、実は「スーパーニッカ角瓶」という商品も存在していました。
これは「スーパーニッカ やわらかブレンド 角瓶」という正式名称で、1994年から1998年まで限られた期間だけ販売されていた特別なウイスキーです。
この角瓶は、ニッカウヰスキーの歴史の始まりである「ニッカ角びん」を彷彿とさせるデザインを採用していました。
透明なガラスに格子模様が入った角型ボトルで、ニッカの第一号ウイスキーと同じ位置にラベルが貼られているという、歴史を感じさせる特徴を持っていました。
「スーパーニッカ やわらかブレンド 角瓶」は、当時人気だった通常のスーパーニッカをより多くの人に楽しんでもらうために開発された普及版でした。
ボトルの裏面には、「やわらかな香りと味わい、すっきりとした後口が特長。
ご好評のスーパーニッカの滑らかな飲みやすさをベースに、クリアでスムースな味わいに仕上げました。
お食事も良く合う団欒のスタンダードウイスキーです」と記載されていたそうです。
- 販売期間:1994年5月24日~1998年12月
- 容量:720ml
- アルコール度数:40度
- 当時の価格:約1,980円
味わいの特徴としては、ピートの香りが思った以上にあり、樽由来の香り、ハチミツ、ブドウやレーズンが入り混じったような香りがありました。
口に含むと、ライトな口当たりながらもコクのある甘さとビターチョコのような風味が広がり、後味はドライで余韻はやや短めだったようです。
また、トップに付いたキャップには金色のニッカのエンブレムが刻印されていました。
このエンブレムには、左右に魔除けの狛犬、中央に武道を意味する兜が描かれ、「NIKKA」の文字を囲む市松模様は日本の文化を表現しています。
これは創業者・竹鶴政孝氏自身が発案したもので、「洋の装い」と「和の魂」を表現しているのです。
スーパーニッカ角瓶の後にも、「スーパーニッカ クリア」(1999年8月~2003年3月)という銘柄が登場し、クリアで透明感のある味わいが特徴でした。
これも現在では終売しており、スーパーニッカの角瓶シリーズは歴史の中に埋もれた幻のウイスキーとなっています。
角瓶と聞くと、多くの人がサントリーの角瓶を思い浮かべますが、実はニッカも角瓶の歴史を持っています。
ニッカの第1号ウイスキーは「ニッカ角びん」と呼ばれ、1940年に誕生しました。
これはサントリーの角瓶(1937年誕生)の3年後のことです。
現在では入手困難なスーパーニッカ角瓶ですが、その特徴的なデザインや歴史的背景から、ウイスキーコレクターには非常に価値のあるアイテムとなっています。
もし古いお酒のコレクションの中に見つけたら、大切に保管しておくといいかもしれませんね。
なぜニッカウヰスキーは安いのか
ニッカウヰスキーの中でも特に「ブラックニッカ」や「ハイニッカ」などは1,000円台で購入できることが多く、海外の有名なウイスキーと比べるとかなりリーズナブルな価格設定となっています。
このような安さの背景には、いくつかの理由があるのです。
まず大きな理由として、熟成年数の短い原酒を使用している点が挙げられます。
ウイスキーは熟成年数が長いほど品質は向上しますが、その分コストもかかります。
ブラックニッカなどの低価格帯の製品では、比較的若い原酒を使用することでコストを抑えています。
実際、ブラックニッカなどは熟成年数の表記がなく、3~5年程度の若い原酒がブレンドされていると考えられます。
一方、竹鶴17年やヨーチ12年などの熟成年数表記のあるものは、その分高価格になっているのです。
もう一つの大きな理由は、海外から輸入した原酒を使用している点です。
スーパーニッカやブラックニッカなどの多くの製品は「一部、輸入原酒を使用」と表記されています。
日本の蒸留所で作られた原酒だけを使うと高コストになりますが、海外からの原酒をブレンドすることでコストを削減しています。
これは日本のウイスキー業界全体の課題でもあります。
近年のジャパニーズウイスキーブームにより、国産原酒が品薄状態になっているのです。
そのため、日本洋酒酒造組合は2021年から「ジャパニーズウイスキー」の定義を厳格化し、海外原酒を使用する製品は「ジャパニーズウイスキー」と名乗れなくなりました。
アルコール度数も価格に影響します。
ブラックニッカ クリアのアルコール度数は37%と、通常のウイスキーより低めに設定されています。
度数が低いということは、同じ量のボトルに入れる原酒の量が少なくて済むため、コストダウンにつながるのです。
- 熟成年数が短い原酒を使用している
- 海外から輸入した原酒をブレンドしている
- アルコール度数が低めに設定されている
これらの理由により、ニッカウヰスキーは低価格で提供できているのですが、価格の安さは必ずしも品質の低さを意味するわけではありません。
ニッカウヰスキーは創業者の竹鶴政孝氏の「おいしいウイスキーを多くの人に届けたい」という思いのもと、コストを抑えながらも品質にこだわっているのです。
ハイニッカが誕生した背景にも、この思いがあります。
ハイニッカのハイはオーディオ用語の「HI-FI」から取られており、高品質のものをカジュアルな価格で提供するという意味が込められています。
竹鶴政孝氏自身も晩年は毎晩ハイニッカの水割りを飲んでいたと言われており、その味わいには自信を持っていたようです。
価格は安くても、ニッカのブレンド技術によって美味しく飲みやすいウイスキーに仕上がっています。
特にハイボールなどで割って飲むのに適した味わいに調整されているため、日常的に楽しめるウイスキーとして多くの人に愛されているのです。
価格が安いからこそ気軽に試せるのも魅力の一つ。
まずはブラックニッカやハイニッカから始めて、徐々にスーパーニッカや竹鶴など高級ラインに挑戦してみるのも良いでしょう。

スーパーニッカの種類と終売情報
スーパーニッカは1962年の誕生から現在まで、いくつかの種類が登場しては姿を消していきました。
長い歴史の中で形を変えながらも、独特のボトルデザインと味わいを守り続けています。
現在市販されている通常のスーパーニッカは、容量によって3種類あります。
700mlの標準サイズ、500mlの小さめサイズ、そして50mlのミニボトルです。
どれも同じ味わいで、アルコール度数は43%となっています。
過去には「スーパーニッカ&ウォーター」という水割りタイプも販売されていました。
300mlの瓶と缶タイプがありましたが、現在はどちらも製造終了となっています。
ただし、一部の店舗では在庫が残っている場合もあるようです。
歴史的に見ると、スーパーニッカにはいくつかの特別なバージョンが存在しました。
- スーパーニッカ やわらかブレンド 角瓶(1994年~1998年)
- スーパーニッカ クリア(1999年~2003年)
- スーパーニッカ 15年(終売)
- 初号スーパーニッカ復刻版(2015年限定発売)
「スーパーニッカ やわらかブレンド 角瓶」は、スーパーニッカの普及版として開発されました。
ニッカウヰスキーの第一号である「ニッカ角びん」を彷彿とさせる格子模様の入った透明な角型ボトルが特徴でした。
「やわらかな香りと味わい、すっきりとした後口」をセールスポイントにしていましたが、1998年に惜しまれつつ終売となりました。
続いて1999年から登場したのが「スーパーニッカ クリア」です。
スーパーニッカの香りの豊かさはそのままに、料理の味を引き立てる透明感のある味わいが特徴でした。
クリアといいつつもしっかりとした味わいで、10年以上のモルト原酒を使用していたと言われています。
こちらも2003年に終売となっています。
「スーパーニッカ 15年」は、スーパーニッカの上位ボトルとして販売されていました。
ビターと甘みのバランスが良く、深く複雑な風味を持つ高級ウイスキーでしたが、現在は製造されていません。
今ではオークションサイトなどでしか入手できない貴重な逸品です。
2015年には、発売当初の味わいを忠実に再現した「初号スーパーニッカ復刻版」が数量限定で販売されました。
「最愛の妻、リタへの哀悼の思いを込めた渾身の一滴」というキャッチフレーズで、当時のブレンドを再現した特別なボトルでした。
現在は販売終了していますが、古酒市場ではプレミア価格がついています。
また、ニッカウヰスキーの高級ブレンデッドラインは時代と共に変化してきました。
かつては「鶴」「FORTUNE 80」「グランドエイジ」がニッカの高級ラインとして存在し、スーパーニッカはそれらの下に位置づけられていました。
しかし1990年代後半から2000年にかけて再編され、現在は「竹鶴シリーズ」が高級ラインの中心となっています。
「鶴」は2015年に終売し、スーパーニッカは現在も生き残っている稀少な銘柄のひとつです。
このように、スーパーニッカは長い歴史の中でいくつかのバージョンが登場し、その多くは惜しまれつつも姿を消していきました。
しかし、創業者・竹鶴政孝氏の想いを受け継いだ伝統あるブランドとして、現在も多くの人に愛され続けているのです。
スーパーニッカが「まずい」と感じる人必見!一瞬で印象が変わる魔法の飲み方とは?:まとめ
スーパーニッカは1962年に誕生した、独特のくびれたボトルが特徴の国産ブレンデッドウイスキーです。
アルコール度数43%で、香りは甘くフルーティーながら、味わいはビターチョコのような苦みが特徴的です。
「スーパーニッカはまずい」という評判もありますが、実際には飲み方によって印象が大きく変わります。
水割りやハイボールにすると、アルコールの刺激が抑えられてフルーティーな風味が引き立つため、初心者でも飲みやすくなります。
特にハイボールでは、細かい気泡の強炭酸水を使うとより美味しく楽しめます。
スーパーニッカは竹鶴政孝が亡き妻リタへの愛と感謝を込めて作った逸話で知られ、「愛の深さが、味わいの深さになっていく」というキャッチコピーも有名です。
