「アーリータイムズはまずい」と聞いて、お気に入りのウイスキーが変わってしまったことにがっかりしていませんか?
長年親しんできた味わいが突然変わると、本当に戸惑いますよね。
実は2020年のブランド売却以降、アーリータイムズは大きく変化しました。
イエローラベルからホワイトラベルへの移行で、「バーボン」から「アメリカンブレンデッドウイスキー」へと分類も変わったのです。
でも実はこの変化、飲み方を工夫すれば十分美味しく楽しめるんです!
特にハイボールにしたときの評価は驚くほど高いんですよ。
当記事を読めば、新生アーリータイムズの魅力を最大限に引き出す飲み方と、各ラベルの特徴を詳しく知ることができますよ!
- アーリータイムズが「まずい」と言われる本当の理由が分かる
- イエローラベルとホワイトラベルの違いを正確に理解できる
- 各ラベル(ホワイト・イエロー・ゴールド・ブラウン)の特徴と魅力を知れる
- アーリータイムズを最も美味しく飲める方法が分かる
- 終売したボトルの現在の価値と投資価値について知ることができる
- アーリータイムズとジムビームの意外な関係と歴史的背景を学べる
アーリータイムズはまずい?真相と評価を徹底解説

まずいと言われるのはなぜ?
アーリータイムズがまずいという声があるのは、主に「飲み方」と「変化したブランド」が関係しています。
まず、アーリータイムズをストレートで飲むと、アルコール感が強めに感じられるのが特徴です。
あるレビューでは「ストレートはちょっとアルコール感が強め」「1300円前後のウイスキーなので、予想通りストレートは厳しめな印象」と評価されています。
また、最近のアーリータイムズは大きな変化がありました。
昔から親しまれてきた「イエローラベル」は2022年に終売し、今は「ホワイトラベル」が主流になっています。
- イエローラベル:バーボンウイスキー
- ホワイトラベル:アメリカンブレンデッドウイスキー
- ゴールドラベル:バーボンとして復活
この変化は2020年に起きたブランドの売却が原因です。
アーリータイムズはブラウンフォーマン社からサゼラック社へと売却され、製法や味わいに変化が生じました。
「ホワイトラベル」は「なめらかさ」を追求した新しいスタイルで、バーボン特有の強い個性が薄まったため、従来のファンからは「別物になった」と評価されることも。
あるブログでは「新生・アーリータイムズ」「名前だけはそのまま」と表現されています。
ただし「まずい」というより「好みが分かれる」というのが正確でしょう。
ハイボールにすると「やはりバーボンはハイボールに合う!!とても美味しい」という評価もあります。
特にホワイトラベルは飲みやすさ重視の設計なので、ウイスキー初心者には親しみやすい味わいになっています。
強いバーボンの個性を求める人には物足りないかもしれませんが、クセのない味わいを好む人には適しているのです。
結局のところ、アーリータイムズがまずいかどうかは、個人の好みや飲み方、そして求める「バーボン感」によって大きく変わってくるといえるでしょう。
アーリータイムズ ホワイトの特徴と味わい
アーリータイムズ ホワイトは2022年9月に新たに登場したウイスキーで、全世界に先駆けて日本で先行発売されました。
日本での正規輸入元は明治屋で、入手しやすいボトルとなっています。
このホワイトラベルの最大の特徴は「なめらかさ」を追求した味わいです。
実際に飲んだレビューでは、「はちみつ、ソフトキャラメル、レモンピールの香り」と表現されていることが多いようです。
口に含むと、なめらかで丸みのある口当たりが広がります。
清涼感のある上品な甘みがあり、アルコール感が穏やかなのも特徴的。
バニラやキャラメルのような甘い香りが漂い、飲みやすさを重視した設計になっています。
- アルコール度数:40%
- 原材料:グレーン、モルト
- 特徴:なめらかな口当たりと優しい甘み
注目すべき点として、アーリータイムズ ホワイトは「バーボンウイスキー」ではなく「アメリカンブレンデッドウイスキー」という分類になっています。
これは従来のイエローラベルとは異なる点です。
ホワイトラベルをストレートで飲むと、「アルコール感が強め」との評価もありますが、ロックにすることで「飲みやすくなった」という声も。
最も評価が高いのはハイボールで割った場合で、「バーボンの香りがほのかに感じられ炭酸とかなり相性がいい」という高評価を得ています。
値段も1,600円程度と手頃で、コストパフォーマンスに優れた一本と言えるでしょう。
イエローラベルと比べると「クリーンでマイルド」な印象があり、強い個性よりも飲みやすさを重視しています。
ある評価では「アーリータイムズとして見なければ悪くはない」という声もあり、従来のファンには物足りなさを感じる可能性もあります。
しかし、飲みやすさを求める新しい層には受け入れられやすい味わいと言えるでしょう。
結論として、アーリータイムズ ホワイトは、バーボン特有の強い個性よりも、なめらかさと飲みやすさを重視した現代的なアメリカンウイスキーと言えます。

イエローとホワイトの違いは何?
アーリータイムズのイエローラベルとホワイトラベルには、いくつかの大きな違いがあります。
- 分類の違い:バーボン vs アメリカンブレンデッド
- 製造元の違い:ブラウンフォーマン社 vs サゼラック社
- 味わいの違い:バーボン風味 vs なめらかさ重視
まず最も大きな違いは、ウイスキーの分類です。
イエローラベルはバーボンウイスキーでしたが、ホワイトラベルはアメリカンブレンデッドウイスキーになりました。
これは使用する樽の違いによるもので、バーボンは新樽のみを使用する必要がありますが、ホワイトラベルは再利用の樽も使っています。
次に製造元の違いです。
イエローラベルは長年ブラウンフォーマン社が製造していましたが、2020年にブランドがサゼラック社に売却されました。
その後、バートン1792蒸留所で製造されるようになり、これがホワイトラベルとして2022年9月に発売されたのです。
味わいの面では、イエローラベルは「ライトな口当たりと芳醇な香り」「フルーティーな香りは洋梨のよう」という特徴がありました。
対してホワイトラベルは「なめらかさ」を追求し、「はちみつ、キャラメル、レモンピール」の香りが特徴的です。
レビューによると、イエローラベルは「バーボン特有のトースト感」があったのに対し、ホワイトラベルは「クリーンでマイルド」な印象になっています。
バーボンらしい個性が薄まり、より飲みやすくなった印象です。
販売面でも違いがあります。
イエローラベルはアサヒビールが正規輸入していましたが、ホワイトラベルは明治屋が担当しています。
価格も変化しました。
イエローラベルは当時1,760円(税込)でしたが、現在は終売のため中古市場では6,000~7,000円に高騰しています。
一方、ホワイトラベルは1,600円程度で入手可能です。
以上のように、イエローとホワイトは名前こそ同じアーリータイムズですが、分類、製造元、味わい、価格のすべてが異なる別物と言っても過言ではないでしょう。

アーリータイムズのラベル別飲み比べ
アーリータイムズには現行品と終売品を含めていくつかのラベルが存在します。
それぞれの味わいと特徴を飲み比べてみましょう。
- ホワイトラベル:現行品・入手しやすい
- イエローラベル:終売品・プレミア価格
- ゴールドラベル:現行品・バーボン仕様
- ブラウンラベル:終売品・日本限定品
まず「ホワイトラベル」は、なめらかな口当たりが特徴です。
ストレートで飲むと、はちみつやキャラメルの甘い香りが広がります。
アルコール感は強めですが、ロックにすると飲みやすくなります。
特にハイボールにすると評価が高く、炭酸との相性が抜群。
アメリカンブレンデッドウイスキーに分類され、アルコール度数は40%です。
「イエローラベル」はかつてのスタンダードボトル。
ライトな口当たりと芳醇な香りが特徴で、洋梨のようなフルーティーさとスパイシーなキレを持っています。
バーボンウイスキーに分類され、アルコール度数は40%。
現在は終売で入手困難になっています。
「ゴールドラベル」は2022年以降に登場した新商品で、バーボンウイスキーとして復活した点が注目です。
バニラ、アプリコット、シトラスの香りがあり、ストレートで飲むと「きちんとしたバーボン感」が感じられます。
ただし「ホワイトに毛が生えた感じ」との評価もあり、完全なイエローラベルの復活とは言えないようです。
「ブラウンラベル」は日本向けに作られた限定品でした。
スモーキーな味わいが特徴で、日本人の好みに合わせた設計になっていました。
イエローラベルの原酒にブラウンラベル専用原酒をブレンドして作られていたため、深みのある味わいが楽しめたそうです。
その他にも「354」という4年熟成のバーボンや、フレーバー付きの「ブラインドアーチャー」もありました。
これらを飲み比べる機会があれば、同じブランドでも時代や製造元によって味わいが大きく変わることが実感できるでしょう。
特にイエローラベルとホワイトラベルの違いは顕著で、バーボンからアメリカンブレンデッドへの変化が味わいにも現れています。
バーボンではない?分類の真実
「アーリータイムズはバーボンではないの?」と疑問に思う人も多いでしょう。
実は、アーリータイムズの分類は少し複雑なのです。
アメリカ国内では、アーリータイムズはバーボンではなく「ケンタッキーウイスキー」または「アメリカンブレンデッドウイスキー」として販売されています。
これには理由があります。
- バーボンは新樽のみ使用が条件
- アメリカ国内版は中古樽も使用
- 日本向けは従来バーボン仕様だった
バーボンウイスキーの定義には厳格なルールがあり、「内側を焦がしたホワイトオークの新樽のみ」で熟成させなければなりません。
しかし、アメリカ国内で販売されているアーリータイムズには、約20%ほど再利用の焦がしオーク樽が使われているのです。
一方で、日本を含む海外向けに輸出されていたイエローラベルは、バーボンウイスキーの条件を満たす製法で作られていました。
つまり、同じアーリータイムズでも、国内向けと輸出向けで製法が異なっていたのです。
この違いがある理由は、日本市場戦略と関係しています。
バーボン業界が低迷していた時期、ブラウンフォーマン社は「オールドフォレスター」をアメリカ国内向けのプレミアムブランドとし、「アーリータイムズ」を主に日本向けの低価格帯商品として位置づけたのです。
アメリカ人は「バーボン表記か否か」よりも「美味しくてコスパが高いか」を重視する傾向があり、中古樽原酒を使った方がコストを抑えられます。
一方で日本人は「バーボン」という表記に価値を見出す傾向があったため、日本向けには新樽だけを使用したバーボン仕様にしていたのです。
現在のホワイトラベルは、アメリカンブレンデッドウイスキーという分類になり、日本でもバーボンではなくなりました。
しかしその後登場したゴールドラベルでは、バーボン仕様に戻っています。
結論として、アーリータイムズが「バーボンかどうか」は、時期やラベルの種類、販売国によって異なります。
同じブランドでも製法や分類が異なるという、ウイスキー業界の興味深い一面と言えるでしょう。

アーリータイムズはまずい?美味しい飲み方とおすすめ

イエローラベル終売の理由とは
長年親しまれてきたアーリータイムズのイエローラベルが2022年6月に日本での取り扱いを終了した理由には、複数の要因が重なっています。
- ブランドの売却(所有者の変更)
- 原酒不足問題
- 製造工程の変更による品質変化
最も大きな要因は、2020年にアーリータイムズブランドがブラウンフォーマン社からサゼラック社へと売却されたことです。
ブランドの所有者が変わると、製造方法や製造場所、レシピなどが変わることがあります。
実際、アーリータイムズは売却後、バートン1792蒸留所で製造されるようになりました。
これは約100年もの間、ブラウンフォーマン社が所有していたブランドが、完全に別会社の管理下に入ったことを意味します。
この製造元の変更により、製造工程、特にろ過工程が変わったという指摘もあります。
アサヒビールが休売を発表した際の理由として「澱の発生により見た目品質の確認が必要」と説明していたことから、製造工程の変化がボトルの品質に影響した可能性が高いのです。
また、世界的なウイスキーブームによる原酒不足も終売の背景にあると考えられます。
人気ブランドはどこも原酒の確保に苦労している状況で、新しいオーナーのサゼラック社も、従来通りの製法でイエローラベルを維持することが難しかったのでしょう。
さらに販売元も変更となり、アサヒビールから明治屋へ正規輸入代理店が変わりました。
こうした流通の変更も、従来のイエローラベルの終売に影響しています。
このようにブランド売却を発端として、製造元・製造方法・販売元すべてが変わったことがイエローラベル終売の複合的な理由と言えるでしょう。
イエローラベルが終売になった後、新たにホワイトラベルとして生まれ変わったアーリータイムズは、アメリカンブレンデッドウイスキーとして新たな一歩を踏み出しているのです。
イエローラベル | ホワイトラベル | ゴールドラベル | |
---|---|---|---|
製造元 | ブラウンフォーマン社 | サゼラック社 | サゼラック社 |
蒸留所 | ブラウンフォーマン社蒸留所 | バートン1792蒸留所 | バートン1792蒸留所 |
分類 | バーボンウイスキー | アメリカンブレンデッドウイスキー | バーボンウイスキー |
販売元 | アサヒビール | 明治屋 | 明治屋 |
製造終了 | 2022年6月 | 現行品 | 現行品 |
樽の種類 | 新樽のみ使用 | 再利用樽も使用 | 新樽使用 |
ゴールドラベルの魅力と評価
アーリータイムズ ゴールドラベルは、ホワイトラベル登場後に発売された新商品で、バーボンウイスキーとして復活したことで注目を集めています。
公式サイトの説明によれば、「アメリカの伝説的なバーボンウイスキーブランド《アーリー・タイムズ》から『ゴールド』が誕生」とされ、バートン1792蒸留所で製造されています。
価格は1,880円(税込み)程度と、比較的手頃な価格設定です。
- 蒸留所:バートン1792蒸留所(サゼラック社)
- 種類:バーボンウイスキー
- アルコール度数:40%
香りの特徴としては、バニラ、アプリコット、シトラス、ローストした茶葉の香りがあります。
ストレートで飲むと「きちんとしたバーボン感」を感じられ、イエロー時代の特有のトースト感はないものの、甘いバニラ感や樽の香りなど「疑いようもなくバーボン」という評価が見られます。
ロックで飲むと、香りはバニラ感を維持し、バーボンらしさは失われないという意見がある一方で、「樽感はそこまで出てこなくて、アルコールの余韻」と評されることも。
味については「ちょっとまだクリーンに舵切ってる」「ホワイトに毛が生えたぐらい」という評価もあります。
ハイボールにした場合は、「クリーンなバーボンとしては飲みやすく美味しい」と評価されています。
変なクセがないので、ハイボールにするとはっきり飲みやすくなる点が魅力です。
全体として、「アーリータイムズとしての繋がりをナシにして考えればこんなバーボンもあっていいんじゃない?」という評価が目立ちます。
つまり、従来のイエローラベルの完全な後継というよりは、新しいタイプのバーボンとして見るべき商品と言えるでしょう。
ゴールドラベルの登場は、アーリータイムズがバーボンとしての伝統を取り戻そうとする意欲的な試みと言えます。
イエローラベルを懐かしむファンには少し物足りなさを感じるかもしれませんが、ホワイトラベルとの中間的な位置づけで、より幅広いニーズに応える商品として評価できるでしょう。
ブラウンラベル終売後の価値
アーリータイムズのブラウンラベルは、2021年に惜しまれつつ終売となった日本限定ボトルです。
この日本人向けに特別に作られたウイスキーは、終売後どのような価値を持つようになったのでしょうか。
ブラウンラベルの特徴は、イエローラベルの原酒にブラウンラベル専用の原酒をヴァッティング(混ぜ合わせること)して作られていた点にあります。
スモーキーな味わいが特徴で、日本人の好みに合わせた味わいになっていました。
- 発売当時の価格:約1,300円
- 現在の市場価格:5,000円以上
- アルコール度数:40%
発売当時はコスパの良いウイスキーとして人気でしたが、終売後は市場価格が急激に上昇しています。
Amazonなどのネット通販では、当初1,300円程度で販売されていたものが、現在では5,000円以上の価格で取引されている状況です。
この価格上昇の背景には、いくつかの要因があります。
まず日本限定品であったこと、そして製造元であるブラウンフォーマン社からサゼラック社へとブランドが売却されたことで、同じレシピでの再生産が不可能になったことが挙げられます。
コレクション価値の面では、日本限定品であることと製造元の変更により、今後さらに価格が上昇する可能性もあります。
ブラウンラベルのファンだった人々は、ノスタルジックな価値を見出して高額でも購入する傾向があるようです。
また、お酒買取の市場でも需要が高まっており、飲まないボトルを持っている場合は買取専門店に相談するという選択肢もあります。
手数料や査定料がかからないことが多く、眠っているボトルを資産に変えられる可能性があるのです。
ブラウンラベルのような終売品は、時間の経過とともに希少性が増し、価値が上がっていく傾向にあります。
これはウイスキー市場全体で見られる現象で、特に日本向けにカスタマイズされた製品は国内外のコレクターから高い評価を受けることが多いのです。
手元にブラウンラベルがある方は、大切に保管するか、適切な時期に売却するかを検討してみるとよいでしょう。
発売当時の価格 | 現在の価格 | 価格上昇率 | 終売年 | |
---|---|---|---|---|
イエローラベル | 1,760円 | 6,000〜7,000円 | 約3.5倍 | 2022年 |
ブラウンラベル | 1,300円 | 5,000円以上 | 約3.8倍 | 2021年 |
ホワイトラベル | 1,600円前後 | 1,600円前後 | 変化なし | 現行品 |
ゴールドラベル | 1,880円前後 | 1,880円前後 | 変化なし | 現行品 |

ホワイトラベルの美味しい飲み方
アーリータイムズのホワイトラベルは、なめらかな口当たりと飲みやすさが特徴のウイスキーです。
このウイスキーをもっと美味しく楽しむための飲み方をいくつか紹介しましょう。
- ハイボール:最も評価が高い飲み方
- ロック:徐々に味が変化する楽しみ方
- カクテル:アレンジを楽しむ方法
まず、レビューによれば最も評価が高いのはハイボールでの飲み方です。
ホワイトラベルをハイボールにすると「バーボンの香りがほのかに感じられ、炭酸とかなり相性がいい」という評価が目立ちます。
甘みも感じられ、飲みやすいハイボールになるのがポイントです。
ハイボールを作る際は、大きめのグラスに氷をたっぷり入れ、ホワイトラベルを30ml程度注ぎ、炭酸水を120ml程度加えるのが基本。
ゆっくりと注ぐことで炭酸の泡立ちを抑え、香りを逃がさないコツです。
次にロックでの飲み方も人気があります。
ストレートよりも飲みやすくなるという声が多く、氷が溶けていくにつれて味わいの変化を楽しめるのが魅力です。
最初はアルコール感を感じますが、氷が溶けて加水されていくとともに香りも華開いたような印象に変わっていきます。
ストレートで飲む場合は、アルコール感が強めに感じられることもありますが、はちみつやキャラメルのような甘い香りをじっくり味わえます。
ウイスキー初心者には少し刺激が強いかもしれませんが、アルコール度数40%のウイスキーのパンチを体験したい方には良い選択です。
さらに、カクテルベースとしても活躍します。
ジンジャーエールで割ったり、コーラで割ったりするだけでも美味しさが増します。
フルーティーで甘みのあるタイプなので、様々なアレンジが楽しめるのも魅力です。
結局のところ、アーリータイムズ ホワイトラベルは特にハイボールにした時の飲みやすさが光るウイスキーと言えるでしょう。
なめらかさを追求した現代的な設計は、特に炭酸などで割って飲む場合に活きてきます。
自分の好みに合わせて様々な飲み方を試してみると良いでしょう。

ジムビームとの関係と歴史
アーリータイムズとジムビームは実は深い関係があります。
驚くことに、アーリータイムズを誕生させた人物はジムビームの叔父さんだったのです。
アーリータイムズが誕生したのは1860年、アメリカの西部開拓時代でした。
当時の蒸留所は「アーリータイムズ・ステーション」と呼ばれる場所にあり、この名前がブランド名の由来になっています。
そしてこのブランドを立ち上げたのが、ジョン・ヘンリー・ビーム(通称:ジャック・ビーム)でした。
- アーリータイムズ誕生:1860年
- 創業者:ジョン・ヘンリー・ビーム
- 関係:ジム・ビームの叔父
ビーム家は、アメリカのウイスキー業界では超有名な一族です。
特にジム・ビーム(本名:ジェームズ・ボーリガード・ビーム)は「バーボン中興の祖」と呼ばれ、アメリカのウイスキー業界に大きな影響を与えました。
興味深いことに、ジム・ビームさん自身が売っていたブランドは「オールド・タブ」というバーボンでした。
「ジムビーム」という名前のブランドになったのは、1943年に息子のT・ジェレマイア・ビームが父親に敬意を表して名称を変更したからなのです。
ビーム家は初代のジェイコブ・ビームから始まり、多くのウイスキー技術者を輩出してきました。
ビーム家出身の技術者は他社でも活躍し、その数は30人以上に及ぶと言われています。
アメリカのバーボン業界の発展にビーム家が果たした役割は非常に大きいのです。
アーリータイムズはその後1923年にブラウンフォーマン社に買収され、2020年にサゼラック社へと売却されました。
一方、ジムビームブランドはビーム社で発展し、現在はサントリーホールディングスの傘下にあります。
同じビーム家から生まれた2つのブランドは、時代とともに異なる道を歩んできましたが、アメリカのウイスキー文化を支える重要な存在として今も多くの人に愛されています。
アーリータイムズを飲むときは、そのルーツがアメリカ開拓時代のビーム家にあることを思い出すと、より深い味わいを感じられるかもしれませんね。
アーリータイムズはまずい?ラベル別に徹底比較してわかる驚きの事実:まとめ
「アーリータイムズはまずい」という評価について、実は「飲み方」と「変化したブランド」が関係しています。
アーリータイムズは2020年にブラウンフォーマン社からサゼラック社へと売却され、長年親しまれてきた「イエローラベル」が2022年に終売。
現在は「ホワイトラベル」が主流となっています。
最大の違いは、イエローラベルはバーボンウイスキーだったのに対し、ホワイトラベルは「アメリカンブレンデッドウイスキー」に分類が変わったこと。
製造元、製法、味わいがすべて変化したため「別物になった」と評価されることもあります。
ただし「まずい」というより「好みが分かれる」が正確で、特にハイボールにすると評価が高いです。
また現在はバーボン仕様に戻った「ゴールドラベル」も登場し、選択肢が広がっています。
